安保3文書が世界の平和を危うくする

安保3文書と呼ばれる「国家安全保障戦略について」、「国家防衛戦略」、「防衛力整備計画」の3文書は、現在の日本が大きく独裁政治に傾いていることを表しています。独裁を許しているのは、大多数の国民です。

「国家安全保障戦略について」の「策定の趣旨」には次のような記載があります。
「これまで、我が国を含む先進民主主義国は、自由、民主主義、基本的人権の尊重、法の支配といった普遍的価値を擁護し、共存共栄の国際社会の形成を主導してきた。」

しかし、この前提は間違っています。「先進民主主義国」は「先進民主主義国」の権益を擁護してきたかもしれませんが、「共存共栄の国際社会の形成」などは主導するどころか、ぶち壊してきました。「国家安全保障戦略について」の文書自体、最初に「国益」を挙げていることからも、「共存共栄の国際社会」など眼中にないことが明らかです。
思えば、「国際秩序を形作るルールの根幹」は、イスラエルによる領土の拡張及びパレスチナ人への攻撃の放置、1991年の湾岸戦争、1999年のコソヴォ紛争を口実にしたユーゴスラビア空爆及びミロシェヴィッチ大統領の身柄拘束・獄死(ハーグの国際司法裁判所は彼に無罪判決を下しました。裁かれるべきは西側の為政者だったわけですが、その犯罪は隠蔽されたままです。)、2001年のアフガニスタン侵攻(9.11テロを口実にしたが、9.11の真相自体、未だ不明。)、2003年のイラク戦争及びフセイン大統領の処刑(大量破壊兵器は存在せず、アルカイダとの関係もなかった。)、2011年のリビア空爆などで、アメリカ、NATO(北大西洋条約機構)によって無視されてきました。

日本の自公政権はと言えば、常にアメリカの側に立ってきました。しかも、憲法9条は無視、安倍首相が主導した公文書の隠匿、改竄、廃棄など、法の支配がどこにあるのかという状態です。

安保3文書によって、日本は、アメリカ、NATOの戦争犯罪のお先棒を担がされる危険が高まっています。

日本がアメリカから400発のトマホーク・ミサイルを購入することが、どのような意味を持つかについて、ジャーナリストのDave DeCamp氏は、次のように報じています(Antiwar.com)。

Japan’s PM Says Tokyo Will Buy 400 US-Made Tomahawk Missiles
The plan is part of a US-encouraged military buildup aimed at China
by Dave DeCamp Posted on February 27, 2023Categories NewsTags Japan

Japanese Prime Minister Fumio Kishida said Monday that his country plans to purchase 400 Tomahawk missiles from the US, a deal that will break from Tokyo’s post-World War II policy of only having weapons for self-defense purposes.

It was first revealed in December that Japan planned to purchase Tomahawks, which have a range of over 1,000 miles, putting targets in China and North Korea in range. Tokyo has set aside $1.5 billion for the missiles and plans to purchase them in the next fiscal year.

The US has welcomed Kishida’s plan to obtain what he calls “counterstrike” capabilities. The Tomahawk purchase is part of Japan’s US-backed military buildup that will double Tokyo’s defense budget by 2027, which will make Japan the third biggest military spender in the world.

The military buildup is aimed at China and comes after Tokyo released a national security strategy that named Beijing the “biggest strategic challenge,” echoing language in the Pentagon’s 2022 National Defense Strategy.

In January, the US and Japan announced a series of steps they were taking to increase military cooperation. One plan involves deploying a new unit of US Marines to Okinawa’s islands that will be armed with anti-ship missiles.

Lt. Gen. James Bierman, the commander of US Marines Forces Japan, recently told Financial Times that the increased military cooperation with Japan and other US allies in the region is being done to prepare for war with China. He said the US was “setting the theater” in the region the same way it did in Ukraine after 2014.

日本の首相、米国製トマホークミサイル400発を購入すると発言
この計画は、米国が奨励する中国に向けた軍備増強の一環である。
by Dave DeCamp Posted on 2月 27, 2023Categories ニュースTags 日本

岸田文雄首相は月曜日、日本が米国から400発のトマホークミサイルを購入する計画を発表した。これは、自衛のための武器しか持たないという第二次世界大戦後の東京の政策から脱却することになる。

日本がトマホークの購入を計画していることは12月に初めて明らかになった。トマホークの射程は1000マイル以上あり、中国や北朝鮮を射程に収めることができる。東京はこのミサイルのために15億ドルを確保し、来年度中に購入する予定だ。

アメリカは岸田氏が言うところの「カウンターストライク」能力を手に入れるという計画を歓迎している。トマホークの購入は、米国が支援する日本の軍備増強の一部であり、2027年までに東京の防衛予算は倍増し、日本は世界で3番目に大きな軍事費支出国になるだろう。

この軍事力増強は中国に狙いを定めており、東京が国家安全保障戦略を発表した後に行われた。この戦略では北京を「最大の戦略的課題」とし、米国防総省の2022年国家防衛戦略の文言を踏襲している。

1月、日米両国は軍事協力を強化するための一連の措置を発表した。その1つが、対艦ミサイルを搭載した米海兵隊の新部隊を沖縄に配備する計画だ。

日本海兵隊司令官ジェームズ・バイアマン中将は最近、フィナンシャル・タイムズ紙に、日本や他の同盟国との軍事協力の強化は、中国との戦争に備えるために行われていると語った。彼は、米国は2014年以降、ウクライナで行ったのと同じように、この地域で「劇場を設定」していると述べた。

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アメリカが中国・台湾紛争を勃発させた時、その劇場で踊るのは、第1に台湾ですが、日本は脇役ではあっても、観客ではないということです。あやつりの糸を引くのは、勿論、アメリカ、NATOです。、