ロシアのウクライナ侵攻について思うこと（９）　人の生命の価値

最近のAntiwar.comのニュースで、アメリカのある上院議員の発言が報じられています。アメリカは。ロシアと戦うウクライナを支援するために膨大な資金を投入していますが、アメリカ人が死んでいないので、元が取れているというのです。又、別の上院議員は、アメリカのウクライナでの代理戦争は、「これまででベストの国防費」だと言っているとのことです。

ここでは、アメリカ人の生命を高く評価している反面、ウクライナ人の兵士の生命は無視されています。アメリカは、「ウクライナがあまりにも “犠牲を嫌う “ようになったと不満を漏らしている。」というのですが、ウクライナの兵士の生命が戦闘で失われることを何とも思っていないことが分かります。

さすがに、ここまで言われると、ウクライナも反発しているようです。しかし、それでも代理戦争の請負をやめられないゼレンスキー大統領は哀れです。最も哀れなのは、ウクライナでもロシアでも、前線に送られる兵士です。

以下、引用です。

Sen. Blumenthal: US Getting Its ‘Money’s Worth’ in Ukraine Because Americans Aren’t Dying
Sen. Romney recently called the proxy war the ‘the best national defense spending’ the US has ever done
by Dave DeCamp Posted on August 30, 2023

ブルメンタール上院議員：アメリカ人が死なないからこそ、ウクライナでアメリカは「元が取れている
ロムニー上院議員は最近、代理戦争は米国がこれまで行った中で『ベストの国防費』だと呼んだ。
by Dave DeCamp Posted on 8月 30, 2023

キエフを訪問したばかりのリチャード・ブルメンタール上院議員（民主党）は、ウクライナではロシアが損失を出しており、アメリカ人は死んでいないため、アメリカは「元を取っている」と主張している。
「世界中の民主主義国家の自由と独立に特別な関心を持たないアメリカ人ですら、ウクライナへの投資で元が取れていることに満足するはずだ」とブルーメンタールはコネチカット・ポスト紙に書いている。
「我が国の軍事予算の3％にも満たない金額で、我々はウクライナがロシアの軍事力を半減させることを可能にした。

この議論は、米国がロシアとの代理戦争を続けることを望むワシントンのタカ派の間でよく使われる論点となっている。ミット・ロムニー上院議員（共和党）は最近、この紛争を「これまででベストの国防費」と呼んだ。
「我々はウクライナで人命を失っておらず、ウクライナ人はロシアに対して英雄的に戦っている。「ロシアが弱体化することは良いことだ」。
このタカ派議員の発言は、ウクライナの反攻が頓挫している中でのことだった。戦場での成功がないにもかかわらず、バイデン政権と議会のほとんどの議員は、アメリカの支援なしには戦争が続かないことを認め、資金提供を続けたいと考えている。
「ゼレンスキーが率直に白状するように、ウクライナはアメリカと同盟国なしには生き残れなかった。「しかし、彼の反攻は成功が確実なものとは言い難い。結局のところ、彼が負ける唯一の方法は、アメリカがプラグを抜いた場合だ」。
ワシントン・ポスト』紙は最近、ウクライナの反攻は、クリミアへのロシアの陸橋を断ち切るという主目的を果たせないとアメリカの諜報機関が判断したと報じた。この結論にもかかわらず、アメリカはウクライナの指揮官たちに戦場でもっと激しく戦うよう迫り、ウクライナがあまりにも “犠牲を嫌う “ようになったと不満を漏らしている。
反攻に至るまで、不協和音のリークやその他のメディア報道は、アメリカはウクライナが重要な領土を取り戻せると信じていないことを示していた。しかし、バイデン政権は依然として攻撃を推し進め、停戦のアイデアを拒否した。

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