イスラエルは自滅する
2月23日、イスラエルはパレスチナのヨルダン川西岸地区での軍事行動をエスカレートさせ、2002年以来、23年ぶりに戦車を投入したと報道されています。
イスラエルのカッツ国防相は、占領地ヨルダン川西岸地区北部でパレスチナ人4万人を強制的に立ち退かせており、イスラエル国防軍が今後1年間この地域で活動するため、彼らは帰国できないと発言しているとのことです。
イスラエルが1月21日、ヨルダン川西岸地区北部ジェニンで「鉄の壁」と名付けられた、ヨルダン川西岸地区での軍事行動を開始した時、カッツ国防相は、「イスラエル軍はガザで学んだ「教訓」を適用している」と述べたとのことです。それは、イスラエルがどんなに無謀なことをしても、アメリカが守ってくれるという教訓だと思われます。
イスラエルがガザでジェノサイド(大虐殺)を敢行して、国際司法裁判所(ICJ)がジェノサイド差止を命じても、イスラエルは無視し、アメリカはイスラエルを擁護してICJを非難するというパターンが定着したと見ているのでしょう。
軍事力による平和は矛盾です。矛盾を解消するために、イスラエルのネタニヤフ首相は、パレスチナのハマスを壊滅させると公言し、アメリカのトランプ大統領はガザ地区のパレスチナ人を全員排除すると公言していますが、実際には、そんなことで矛盾は解消できません。
アメリカはイスラエルから手を離さなければ、イスラエルと共に沈没する未来が見えています。アメリカ第1主義を標榜するトランプ大統領がイスラエルを擁護することの矛盾はアメリカ国内でも指摘されており、いざとなったらイスラエルを見捨てるでしょう。
私は人命第一の立場から、そして軍事的抑止力という考え方は間違っているとの観点から、一刻も早くイスラエルのジェノサイドを止めさせたい。イスラエルもこのままでは済まず、いずれ、ユダヤ人を優越的民族とするシオニズムは滅び、イスラエルという国も消滅するでしょう。