2022年3月12日 / 最終更新日時 : 2023年1月8日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 岡口裁判官に対する弾劾を憲法上どのように考えるべきか 本年(2022年)3月2日、岡口裁判官に対する弾劾裁判の第1回公判が開かれました。裁判官弾劾裁判所が定めた裁判官弾劾裁判所規則は、「第9章 公判」として、審理を行う日時を「公判」と名付けています。「公判」というのは、刑事 […]
2022年2月17日 / 最終更新日時 : 2022年2月17日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 弁護士吉田孝夫の憲法の話(30) 憲法を解釈するということ(2) 日本国憲法は文章になっている成文憲法(憲法典)ですから、解釈の出発点は、日本語として読んで理解するということです。ただし、専門用語としての法律用語もありますから、全てが日常用語として理解できるとは限りません。法律用語も含 […]
2022年1月26日 / 最終更新日時 : 2022年1月26日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 弁護士吉田孝夫の憲法の話(29) 憲法を解釈するということ(1) 憲法でも法律でも条例でも、それに従う場合、その前に法解釈が必要になります。憲法98条1項は、「この憲法は、国の最高法規であって、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有し […]
2021年12月31日 / 最終更新日時 : 2022年11月18日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 裁判官弾劾裁判所だけでなく懲戒制度も違憲(8) 8 分限裁判は「裁判」ではないということについて 前に、懲戒処分というのは、本来、裁判ではないと述べました。他の公務員よりも裁判官の方が、身分の保護が薄いのではないかということも。 憲法は次のように定めています。 32条 […]
2021年12月22日 / 最終更新日時 : 2021年12月22日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 弁護士吉田孝夫の憲法の話(28) 国民の三大義務 前に、権力を持たない国民には憲法を守る義務はありませんと書きました。 しかし、憲法第3章は「国民の権利及び義務」という標題になっているので、疑問を持たれたかもしれません。実際、憲法には、国民の三大義務として、教育の義務、 […]
2021年12月15日 / 最終更新日時 : 2022年11月18日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 裁判官弾劾裁判所だけでなく懲戒制度も違憲(7) 7 分限「裁判」の性質 岡口裁判官に対する懲戒処分の「裁判」は、前に述べましたように、最高裁大法廷で行われました。大法廷の裁判官は最高裁の裁判官全員(15人)です。ただし、第1回の懲戒処分では、1人が懲戒処分の手続に加わ […]
2021年12月5日 / 最終更新日時 : 2022年11月18日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 裁判官弾劾裁判所だけでなく懲戒制度も違憲(6) 6 岡口裁判官に対する懲戒処分その2 岡口裁判官に対する2回目の懲戒処分は2020年1月27日、仙台高裁が申し立てました。仙台高裁の「申立ての理由」は不明です。 秋吉淳一郎仙台高等裁判所長官が申立て当日にマスコミを通じて […]
2021年12月1日 / 最終更新日時 : 2021年12月1日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 弁護士吉田孝夫の憲法の話(27) 日本で人権保障が及ばない領域(2) 特別権力関係について話を続けます。 例えば、文部省地方課法令研究会編著「第二次全訂新学校管理読本」(平成5年発行)には、「国家の国家機関に勤務する公務員との関係は、一般国民の場合とは異なっている。すなわち、みずからの意思 […]
2021年11月30日 / 最終更新日時 : 2022年11月18日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 裁判官弾劾裁判所だけでなく懲戒制度も違憲(5) 岡口裁判官に対する懲戒申立ては2回行われました。 第1回は2018年(平成30年)7月24日、東京高裁の申立てによるもので、「申立ての理由」は次の通りです。 「被申立人は,裁判官であることを他者から認識できる状態で,ツイ […]
2021年11月7日 / 最終更新日時 : 2021年11月7日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 弁護士吉田孝夫の憲法の話(26) 日本で人権保障が及ばない領域(1) 日本の中でも、日本の法が事実上適用されない領域があります。例えば、米軍基地です。1952年4月28日、サンフランシスコ講和条約と同時に日米安保条約と同条約3条に基づく行政協定が発効しました。行政協定は、後に日米地位協定に […]