2021年6月15日 / 最終更新日時 : 2021年6月15日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 弁護士吉田孝夫の憲法の話(20) 第9条を廻る色々な考え方 第9条を廻っては、色々な意見があります。最もラディカルな反対意見は、そもそも現行憲法はハーグ陸戦条約(1900年9月4日発効、日本は1911年に批准)に違反しており、第9条だけではなく全部無効だというもの(明治憲法存続論 […]
2021年5月30日 / 最終更新日時 : 2021年5月30日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 弁護士吉田孝夫の憲法の話(19) 個別的自衛権と集団的自衛権 多くの人は,憲法9条は集団的自衛権の行使は認めないけれども個別的自衛権の行使は認めていると思っていることでしょう。しかし,前に書きましたように,憲法は国際法上の自衛権を否定していません。ただ,9条2項で戦力を保持せず,交 […]
2021年5月16日 / 最終更新日時 : 2021年5月16日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 弁護士吉田孝夫の憲法の話(18) 戦争放棄の思想 初めて戦争放棄条項を定めた憲法は,フランス革命後の1791年(日本では江戸時代,老中松平定信が寛政の改革を行っていた頃)に制定されたフランス憲法です。もっとも,自衛戦争までは放棄されていません。 ドイツの哲学者カントは1 […]
2021年5月1日 / 最終更新日時 : 2022年8月4日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 日本司法支援センター(法テラス)はダメ、違憲(5) 5 法テラスはマチ弁を従属させる 弁護士の仕事には刑事弁護のほか、民事事件や行政事件等もあります。「マチ弁」というのは、普通の人々が抱える法的な悩みや問題の解決に取り組んでいる普通の弁護士のことです。町医者から連想される […]
2021年5月1日 / 最終更新日時 : 2021年5月1日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 弁護士吉田孝夫の憲法の話(17) 第9条に関する法的な議論 前に,第9条の戦争放棄について,戦争を体験した大半の人々の気持ちにぴったり合ったのではないかということを書きました。今回は,少し難しいかもしれませんが,第9条に関する法的な議論について述べたいと思います。 第9条は,第1 […]
2021年4月23日 / 最終更新日時 : 2022年6月17日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 児童相談所(児相)と違憲の人身保護法制(6) 過去の人身保護請求事件について、最高裁大法廷がどのように判断してきたかを見てみましょう。それには、多数意見を批判した少数意見等を見るのが分かりやすいと思います。「少数意見」というのは多数意見に反対の結論を述べる意見ですが […]
2021年4月17日 / 最終更新日時 : 2021年4月17日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 弁護士吉田孝夫の憲法の話(16) 国民と皇室の現在 2019年(令和元年)のNHKの意識調査によると,皇室に親しみを感じている人が71%だそうです。年齢が高くなるほど,その割合が高くなり,29歳以下は55%,70歳以上では77%という開きがあります。 又,皇室との距離が近 […]
2021年4月17日 / 最終更新日時 : 2022年8月4日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 日本司法支援センター(法テラス)はダメ、違憲(4) 4 刑事弁護を歪めるもの 弁護士は憲法に登場する唯一の民間の職業です。弁護士法1条には、弁護士の使命が次のように定められています。 弁護士法1条 弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする。 2 弁 […]
2021年4月16日 / 最終更新日時 : 2022年6月17日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 児童相談所(児相)と違憲の人身保護法制(5) 国連の規約人権委員会が指摘している人身保護規則第4条を見てみましょう。人身保護規則というのは、憲法77条第1項に基づく規則です。 憲法77条1項 最高裁判所は、訴訟に関する手続、弁護士、裁判所の内部規律及び司法事務処理に […]
2021年3月28日 / 最終更新日時 : 2021年3月28日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 弁護士吉田孝夫の憲法の話(15) 新憲法下の天皇の実情 憲法は,天皇が形式的な国事行為のみを行い,国政に実質的に関与することを禁止しています。 しかし,早くも1947年には,天皇は禁止を破って,GHQに次のような趣旨のメッセージを送りました。これが,戦後の皇室外交第1号です。 […]