2020年9月15日 / 最終更新日時 : 2022年12月15日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 司法修習生の「給費制」問題の議論で抜け落ちているもの(4) 5 司法修習制度に負わされた役割 前述のように、本来法曹一元を要請していた憲法の下でキャリア・システムを継続する代償として、下級裁判所の裁判官の再任を原則再任制と解釈すること、新たな法曹要請制度を法曹一元の理念に近づける […]
2020年9月14日 / 最終更新日時 : 2022年12月15日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 司法修習生の「給費制」問題の議論で抜け落ちているもの(3) 4 司法修習制度のモデル 「判・検事となるべき者と弁護士となるべき者とを区別することなく、統一して国家が養成する」という法曹養成制度のモデルは、それまでにあった司法官試補の制度だとも言えますが、元々の司法官試補制度のモデ […]
2020年9月12日 / 最終更新日時 : 2020年9月15日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 弁護士吉田孝夫の憲法の話(2) 明治憲法対教育勅語 近代以降,憲法は世界に普及しました。人権保障のためには,政府が勝手なことをしないように,憲法という法を作って,政治に関わる者を全て憲法に従わせるべきだという立憲主義の理念が世界の常識になったからです。つまり,憲法によって […]
2020年9月11日 / 最終更新日時 : 2022年12月15日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 司法修習生の「給費制」問題の議論で抜け落ちているもの(2) 3 司法修習制度の発案 司法修習制度は誰がどのような目的で発案したのか。その詳しい経緯は内藤頼博「終戦後の司法制度改革の経過」に書かれているようですが、日本の敗戦の三カ月後、早くも閣議決定で「司法制度改正審議会」が設置さ […]
2020年9月10日 / 最終更新日時 : 2022年12月15日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 司法修習生の「給費制」問題の議論で抜け落ちているもの(1) 本年(2020年)9月4日、元司法修習生の弁護士らが原告となって損害賠償を求めていた「給費制廃止違憲訴訟」に対する最後の最高裁決定が出されました。結果、原告らの敗訴が確定しました。 この事件は、司法修習制度の根本的な問題 […]
2020年9月4日 / 最終更新日時 : 2020年9月15日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 弁護士吉田孝夫の憲法の話(1) 明治憲法の誕生 今回は最初ですので,大日本帝国憲法(明治憲法)からお話ししたいと思います。 1868年,徳川幕府が倒れて,明治元年になりました。これは革命とも言うべきものです。幕府に反対する武士勢力が天皇をかついで新政府を発足させました […]
2020年8月9日 / 最終更新日時 : 2023年1月10日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 破産とは ― 破産がわかる(8) 会社の破産の要否 会社経営が行き詰まって、会社が多額の債務を抱え、会社の代表者がその債務の連帯保証人になっている場合、会社の代表者が自己破産を申し立てるという事例は珍しくありません。 その場合、会社も自己破産申立てか、民 […]
2020年6月14日 / 最終更新日時 : 2023年1月10日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 破産とは ― 破産がわかる(7) 2004年の破産法改正 破産についての考え方の最初に、破産は債務者が負債の全部を返済することができなくなった場合の制度であり、次の2つの考え方に基づいていたと書きました。 A 債権者の足並を揃えさせて、債務者の限られた財 […]
2020年5月28日 / 最終更新日時 : 2023年12月3日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 破産とは ― 破産がわかる(6) 自己破産が多重債務者救済の表舞台に 破産が債務者の救済に役立つということは、それまで、ほとんどの弁護士の頭の中にはありませんでした。なぜなら、破産には高額の予納金を裁判所に納めなければならず、そんなお金は債務者には到底準 […]
2020年5月14日 / 最終更新日時 : 2023年1月10日 info@miyakonojo-kamimachi.com コラム 破産とは ― 破産がわかる(5) サラ金地獄 私が大阪で弁護士登録をして、まもなく、小口信用貸業者(サラ金)による苛酷な取り立てが「サラ金地獄」と呼ばれるような社会問題になりました。借金のために、住む所を失ったり、家族関係が崩壊したり、自殺したりする事例 […]