会社の破産の要否 会社経営が行き詰まって、会社が多額の債務を抱え、会社の代表者がその債務の連帯保証人になっている場合、会社の代表者が自己破産を申し立てるという事例は珍しくありません。 その場合、会社も自己破産申立てか、民 […]

２００４年の破産法改正 破産についての考え方の最初に、破産は債務者が負債の全部を返済することができなくなった場合の制度であり、次の２つの考え方に基づいていたと書きました。 Ａ　債権者の足並を揃えさせて、債務者の限られた財 […]

自己破産が多重債務者救済の表舞台に 破産が債務者の救済に役立つということは、それまで、ほとんどの弁護士の頭の中にはありませんでした。なぜなら、破産には高額の予納金を裁判所に納めなければならず、そんなお金は債務者には到底準 […]

サラ金地獄 私が大阪で弁護士登録をして、まもなく、小口信用貸業者（サラ金）による苛酷な取り立てが「サラ金地獄」と呼ばれるような社会問題になりました。借金のために、住む所を失ったり、家族関係が崩壊したり、自殺したりする事例 […]

現在審議中の検察官の定年に関する法改正は、日本の権力分立を益々弱体化させる（ということは、法の支配、立憲主義を形骸化させる）、とんでもない改正です。 事の発端は、黒川弘務東京高検検事長の定年延長問題でした。 国家公務員の […]

日本の敗戦と新憲法の制定 日本がアメリカ、イギリス、中国等の連合国を敵に回して戦った太平洋戦争は、１９４５年（昭和２０年）に日本が降服して終結しました。 その翌年に制定された日本国憲法には国民主権、基本的人権の尊重等の規 […]

明治破産法から大正破産法へ 明治の旧商法によれば、債務者が全体的に約定通りの支払ができない状態（支払停止）になった場合に、裁判所は、破産宣告と同時に債務者の動産の封印を命じ、原則として債務者の勾留もしくは監守も命じること […]

江戸時代との比較 明治政府は、破産については商人破産主義を取り入れましたが、商人以外については、刑法に、家資分散の際の財産隠匿を罰する条文を置き、別に家資分散法を制定しました。それは江戸時代の制度から来ています。 江戸時 […]

はじめに かつて消費者金融の膨張で、多重債務による自己破産は急速に増え、主として、それに対処するために２００４年（平成１６年）、破産法が全面改正されました。ところが、自己破産申立て件数は２００３年のピークの後、減少を続け […]

弁護士は皆、各自のノウハウを蓄積しているはずです。 ノウハウは、先輩や他の弁護士から学んだものもあれば、書物から学んだものもあり、自分の失敗から学んだものもあります。 失敗から学んだものは、あまり人には言えないので、誰で […]